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【アスペルガー体験談】第1章:幼稚園、小学生からのいじめ
他者への恐怖と孤立の日々

僕は、物心ついた時からすでに、
『アスペルガー高機能型自閉症』という心の檻の中で、
常に常に他者への恐怖を感じて仕方ない、
自分が誰よりも劣っていると思えて仕方がない
というもどかしさとの闘いを始めていた。

交友関係は幼稚園の頃から全く築けず、いつでも孤立していた。
友達を通して楽しい思い出が作れたことなど皆無に等しかった。
小学校に入学するとすぐに周囲からの嫌がらせ、いじめが始まった。

小1での最初のいじめ

僕が一番最初に体験した学校内でのいじめは、
体育の時間で教師からの指導で鉄棒の前回りを習得したときだ。

休み時間も得意げに鉄棒で前回りをしていると、
同じ組の女子らが嫌がらせに来て、
鉄棒を回ろうとする僕を後ろから押してきたため
僕は頭から転落してしまい、以後、恐怖で前回りも出来なくなってしまった。

小一のこの頃からすでにいじめとの闘いは始まっていた。
僕はいつも意思伝達がうまくいかず、
教わったことへの飲み込みも非常に遅いので
同級生からも同い年なのに、年少者に対するような態度を取られた。
また、教師からも実学年より1、2年下の者に接するような態度をされてきた。

これだけでも学校には不快感以外、何も感じられようもなかった。

その僕に、心の暴力、心の殺人とでもいうべき
「いじめ」の波が襲いかかってきたのである。

本格的ないじめ

僕が本格的にいじめの恐怖を味わうことになったのは小学二年からだった。
まるで「ドラえもん」の「ジャイアン」のような
大柄で腕力もある腕白坊主が同じクラスになってしまったのが運の尽きだった。

僕はまさに「のび太くん」のように、
そいつの暴力を振るいたい衝動のはけ口にされていった。

そいつは「山本」と言って拳骨などは日常茶飯事だったが、
最もひどかったいじめは、
僕が休み時間に大の方をしにトイレに行った時のことだ。

僕が便器に腰掛け、用を足そうとすると、
山本が数人の悪ガキらを伴って便所に突然押し入ってきて、
嘲笑と揶揄の言葉を浴びせかけながら、
便所に備え付けられてある洗浄用の水鉄砲の水を
僕めがけてひっかけてきた。

その一件以来、怖くて学校で大の方が一切出来なくなってしまった。
そのせいで便意を我慢しきれず、
学校からの帰り道に失禁してしまったことさえある。

小学校では大は絶対出来なくなった。

その後、中学では授業中ならばどうにか行けるようにはなったが、
本来望ましいはずの「休み時間中に、用を足しておく」という行為が
中学卒業まで一切出来なかった。

イジメが、当然あるべきはずの生活習慣をも狂わせていくのである。

※注:文章中の人名は、すべて仮称です。

(第2章へ続く)

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