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【1】中学での不登校の理由と高校生活

はじめまして。
現在、都内で働く22歳です。
cocooruで不登校の人や、その周りの人に、
私なりの何かを伝えられればと思い、投稿します。

今回は中学での不登校の経験を伝えたいと思います。

<中学での不登校> 

私は中学入学と同時に吹奏楽部に入り、トランペットを担当し、
充実した日々を送っていました。

吹奏楽では市内で1位、2位を争う中学だったので、
練習した結果が、聞いているお客さんの精一杯の拍手で
返ってくることが一番嬉しかったです。

中学に入学するとだんだんと周りが荒れ始め、
掃除をしていてもその周りで備品を壊す人や、
答えを丸写しで宿題を提出する人、
暴力をふるう人、
それに怒る人・・・

そんなことが私の周りでは当たり前になっていきました。

私はそのような行為に対し、ただ黙って見ている自分を許せず、
それに対して何かしらの対処をしなければ、
自分が自分で無くなっていくような強制観念に捕らわれました。

暴れる行動やいじめを見ることや、それを止めることに疲れ、
朝に体が動かず、学校に行けなくなるようになりました。

学校に通わない日はストレスから解放されるという訳ではなく、
いかなくてはという気持ちが大きくのしかかってきます。

「行かないと」と思い続けても通えない日々が続きました。
母からも「行こうとするんじゃなく、行くんだよ!」と言われ、
さらに自分を責めました。

後でカウンセリングを受けた時、
そのカウンセラーの初めての言葉が

「疲れたよね」

という言葉でした。
その時に

「あぁ、私は疲れたんだ」

という実感と同時に
ホッとしたのを思い出します。

病院では「軽い鬱病」と診断されましたが

「居場所がないんだから、そりゃ鬱病にもなるわ!」

と今では思います。

自分がいじめられている訳でもないし、
仲の良い友人も沢山いる。

けれども、精神的な疲れで学校に行けなかったのだと思います。

<高校進学>

私は、中学2年の時の吹奏楽部の合同練習で
どうしても行きたい高校に出会いました。

通っていた学校を好きになれない私は、
生徒が明るく、それでいて真面目なその高校に惹かれました。

その高校は市内では一番偏差値の高い公立高校でした。
精神状態も不安定でしたが、
勉強も出来ない人にこのような環境にいる権利は無いと思い、
何とかその学校に行きたいと思った私は、
塾や学校を無理をしながら頑張ったつもりです。

しかし、私は学力的にその学校に行けないことがはっきりした、
中学3年から、学校にも塾にも全く通えなくなっていました。
学校に行かない自分は本当に情けなかったし、
不安だったけれど、体が動かず、行くことが出来ませんでした。

そのような日が続く中、
数年前に母が母の友人からもらったビデオを思い出しました。
全寮制の山の中にある高校を特集したテレビ番組です。

私はその学校を見学した時、
生徒が明るくて、自然と真剣な話が出来る理想的な校風に惹かれ、
受験をしましたが、倍率も高く、不合格でした。

受験と同時に知った、島根県にある姉妹校を見学・受験し、
合格しました。
3年間の生活は本当に有意義でした。

高校に入学した時から、不登校を通して、
自分が素直で居られる高校を選んだことが、
私にとって必要な過程だったのだと思っています。

しかし、子どもの学校以外の居場所の必要性を感じ、
今後それらに関わっていけるようになりたいと思っています。

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